INTERVIEW

今回は『テラシテ』のサービス開発にご協力いただいた
『株式会社セラム』の川島さま、豊嶋さまをお迎えして、インタビューを実施いたしました。
高齢者さまやそのご家族さまに介護関連サービスを提供されている同社として
『テラシテ』をご支援いただいている背景や思いを語っていただきました。

株式会社セラムさま

東海エリアを中心に全国17事業所で光輝く多様なサービスを提供し、社会に大きく貢献されている。

ヘルパー人数:約350名

ホームページ:https://www.seramu.com

セラム ハートのマーク けあらーず

インタビュアー:中部電力ミライズコネクト

本日はインタビューのお時間をいただきありがとうございます。
はじめに、『テラシテ』の開発にご協力いただいた背景についてお伺いさせていただけますか。

セラム / 川島さま

セラム / 川島さま

2020年7月に中部電力ミライズコネクト社のメンバーから、高齢者さまの見守りサービスの開発を考えており実証に協力願えないか、と連絡をもらったのがきっかけでした。

2000年に創設された介護保険制度では、高齢者さまやそのご家族さまが必要とされるサービスが提供されていますが、少子高齢化に伴って介護保険財政がひっ迫してきていることもあり必ずしも全員に潤沢なサービス提供が出来るわけではない、且つ、必要とされるサービスは千差万別で時代とともに移り変わります。
既に介護が必要な方、まだ介護は必要ないが漠然と不安に感じている方、それぞれに適したサービスが提供されることが理想ですが、現状では必ずしもそうなっていません。
例えば、まだ介護施設に入らずともご自宅で暮らせる方であっても、万が一発作や病気で倒れたりしたら不安だという理由で、早めに介護施設に入られる方もいらっしゃいます。
こういったケースでは、日中は訪問介護サービスや家事代行サービスを活用しつつ、夜間は見守りサービス等を通じてご家族さまなど親しい方に気に掛けていただくことで、すぐ施設に入らずとも、住み慣れたご自宅で暮らし続けることができると考えています。

このように、在宅ケアを通じて高齢者さまの生活と健康寿命延伸を後押ししていくことは、国が推進する地域包括ケアシステムの方針ともそぐうものであり、今回の見守りサービスの開発はぜひ積極的に支援していきたいと考えました。

見守りサービスの開発に際しては、実証(※)を通じて高齢者さまのご自宅の電力データをご家族さまのみならず、セラムさまにもご覧いただきました。

(※)2020年11月~2021年2月と2022年3月~6月の期間で、約40組の高齢者さま/ご家族さまにご協力いただき、電力データを用いた見守りサービスを実際にご利用いただいたもの。

セラム / 豊嶋さま

介護サービスの提供を通じて高齢者さまの生活を支援する立場として、何時に起きて、何時に朝食を食べて、何時に夕食を食べるのか、など高齢者さまの生活の様子をお伺いすることがあります。生活状況を把握することで、ご本人が必要とするサービスを適切に選定するためです。
ですが、特に認知症の方は実際にはどのように生活されているか分からない部分もありました。実証に於いて、電気の使用量を確認することで、高齢者さまの実際の生活の様子が窺い知れ、認知症の方の行動を知る手段としてとても役に立ちました。

セラム / 豊嶋さま

ある方は、夕方になっても電気の使用量に変化がなく、「夕食の支度はしているのかな?なぜ少しも電気の使用量が多くならないのだろう?」と思い、お聞きしてみると、「趣味の手芸に夢中になりご飯を食べることを忘れてしまっていた。気が付いた時にはかなり遅くなり食べるのをやめてしまった。」ということもありました。
また、他の方では、夜に電気の変化が無い方がいて、「夜にトイレにどうやって行っているのか」と聞くと、「懐中電灯を使っている」という方もいらっしゃいました。
このように、日ごろの電気の使用パターンと異なる動きがあったときにお声掛けすることができたり、また、普段どんな生活をしているのかが窺い知れ、それをもとに提供するサービスを考えることもできました。

豊嶋さまが実際にご覧に
なられたテラシテの画面

入院前後の起床・就寝時間画面

入院前後の起床・就寝時間画面

通常時(入院前)の電気使用量

通常時(入院前)の電気使用量

『テラシテ』について魅力に感じていただいている機能や特徴はありますか。

セラム / 川島さま

電気で生活の様子が分かる。
夏(や冬)にエアコンを切ってしまう方が把握でき、熱中症予防のお声掛けが出来る。
起床の未検知や日中の活動未検知といった『通知』機能があるので、生活の異変に気付きやすい。
見守られる側となる高齢者さまに違和感を覚えさせたり、あるいはプライバシーに踏み込み過ぎることなく、適度な距離感で見守りができる。

これらの特長を備えた『テラシテ』は、軽度の介護を必要とする方、まだ元気だけれども生活に不安を感じ始めた方、こうした方々を気に掛けるご家族さまにまず一番初めに手に取っていただくサービスとして適しているのではと思います。

最後に、今後の『テラシテ』に期待することがあればお聞かせいただけますか。

セラム / 川島さま ・ 豊嶋さま

中部電力ミライズコネクトの担当者から、この『テラシテ』のサービス開発を進めていくという話を聞いたとき、高齢化社会に於ける社会インフラとして将来性のある楽しみな存在になるのでは、と直観しました。

日々の生活の中で必ず使う電気の使用量により、その方の生活状況を把握し、いつもと何かが違う、という異変を遠くに住むご家族さまが把握できる、というのは、高齢者さまを気に掛けるご家族さまにとって大きな安心に繋がるものと思います。
世の中には、高価格帯の駆け付け付き見守りサービスはすでに存在していますが、安価に適度な距離感で見守る『テラシテ』のようなサービスは新しく、今後の展開に期待しています。

まだ元気だけれども離れて暮らす親御さまの様子が心配、毎月数千円といった高価な見守りサービスまでは必要ないと思うが、生活の様子が分かったり異変の通知が受け取れると安心、という方にはぜひお薦めしたいと思います。

セラム / 川島さま ・ 豊嶋さま

ぜひ期待にお応えできるよう、今後もサービスの開発に全力を尽くしたいと思います。
本日は貴重なお話をありがとうございました。

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